10年以上続けてしまった自転車
趣味は趣味なので10年続けようが20年続けようが、それは道楽でしかない。とはいえ、自転車に乗っていて気づきがないわけでもないので、まとめる。「気づき」というと自己啓発セミナーっぽくて嫌なのだが。全然関係ないが、いらすとやさんが不定期更新になるそうである。
1 トレーニングをする時間帯がだいたい同じ
平日と休日のライドで区分けされるかと思うが、平日はある一定の時間帯に乗ったりローラーをしたり、休日に少し長めに乗ったりという行動を繰り返している。そこに意味があるかどうかはもはやどうでも良い。練習やトレーニングの継続と報酬という回路が出来上がってしまっている。
Zwiftでもある一定の時間に乗っていると思われる見覚えのある外国人の名前がちらほら出現する。時間帯というのはコントロールしやすいようで実はしにくいものなのかもしれない。仕事や家庭の都合に応じて、ライドオンできる時間を逆算して考えるため、どうしても一定の時間帯にならざるを得ないのだ。
2 フィジカルが大して変わらない
上記と似ているが、一定の練習しかできない以上、得られる能力というものもそれなりであるということである。何をやっても能力的には頭打ちになってきているのが感じられるため、見切りを付けるのが早い人は他に楽しいことがあれば、自転車を降りているように見受けられる。
ただし、自分の体の特性というものがわかってきたり、技術的な伸び代があったりすると、若干ではあるが強くなっていることもある。年齢によっては加齢の影響に伴いこの伸びというのが相殺されて、結果的にプラマイゼロとなっているかもしれないが。
3 練習仲間がだいたい同じ
わざわざ休日に予定を合わせてローテーション練習をしようという人が果たして人口の何%いるのか。ということを考えたときに、その地域でそんなにいるわけがないというのはわかっているのだが、それにしても来るメンバーは大体同じである。
お住まいの地域が複数ある場合には複数のコミュニティに属している人はいるだろう。しかし、通常は定住しているエリアでの練習となるため、ご新規さんやゲストが入れ替わり立ち替わり現れるだけで、コアメンバーはそこまで変わりがない。最近はSNSの発達により以前と比較すれば流動的かも。
4 負荷が許容量をオーバーすると不具合が起きる
SDGsという言葉が最近聞かれるが、Sustenable Development Goals(持続可能な開発目標)というものらしい。自転車乗りとしては、FTPを上げようとか落車を減らそうみたいな話になる。
負荷というのは例えばTSSやCTL・ATL等で表されるものであるが、私の場合には精神的にバーンアウトするということはなく、身体的な不調が表れてくる。これが面白いことに毎年のようにその部位が異なるが、不調が表れはじめるストレススコアというものがやはりある。
不調というのは、膝、股関節、腰のどこかしらに鈍い違和感や下手すると痛みが感じられる。この辺は筋トレやフォームの見直しなどで若干不具合ポイントを遅らせることができるのだが、ある一定年齢を超えると、器そのものをレベルアップさせるのは難しいのかもしれない。
いい意味で捉えれば、持続可能なトレーニングの負荷というものが何となくわかってくる。これがサステナビリティってやつか。
5 苦手な練習をしなくなりウィークポイントが放置されっぱなし
これは単に意識の低さが問題であるのだが、実走の高強度インターバルであったり、O分全力走何本みたいなメニューを、それが必要な時期に何かと言い訳をつけてしないことがある。コンディション調整の際には取り入れるのだが、もう少し早いうちから取り組んでおけばなあと思うことが多々ある。
6 重要なレース前は酒が減る
そもそも飲酒しない人には関係ないが、酒には確実にコンディションを低める、または回復を遅らせる何かが入っている。それがどのような物質でどう作用しているのかはわからないが、練習の質や意欲が高まると自然に飲酒量が減ってくる。割とどうでもいいと思っているイベントの際には飲酒量に変化はないというのもポイントだ。ある程度飲む人は、定期的にレースに出たほうがむしろ健康を維持できるという可能性も否定はできない。
7 やっぱりお金はそこそこかかる
毎年いくらかかっているのかというロードバイク出納帳を付けているわけではないので、何にいくらかけているか把握できていない。しかし、ある一定以上の金額がかかっていることは間違いない。それがいくらになるかは個人差はあろう。
タイヤやチェーンその他の消耗品、補給食やドリンク代、レース参戦費用や交通費がかかる場合もあるだろう。金額には換算できない配偶者との取引コストというのも存在する。この辺は自転車という何の役にも立たない道楽を能天気に続けていられる環境に感謝を示さなければならない。サンキュー。
8 高速道路で怪しい挙動の車が何となくわかる
これは集団走行をしたりレースに出たりするようになってから顕著なのだが、前よりも明らかに要注意自動車の検知が早くなった。気のせいではない。そのような車を発見すると同時に、できるだけ近寄らないようにするなどの回避行動を考えることなくしていることがある。レースやイベントで変な動きの人のそばにいると最悪死んでしまうことから、何らかの神経回路が出来上がってしまったのだと推察する。
似たようなことで、巡航速度がちょうど良いトラックやバスの後ろにビタ付けしてしまうことがある。風向きによっては効果が絶大だ。徹底的にドラフティングすると燃費は結構違ってくるが、時々嫌がられることがあるので注意されたい。なお、すでに先客がいてトラック・バスとの車間が微妙に空いている時は、埋めたいと思ってしまう。流石に自重するが。そして自動発生的な高速道路トレインができると、謎の満足感を得られることがある。ただし、先頭交代はしない。
9 子供の身体的才能が自転車寄り
これは性差や個人差あるだろうが、子供の体型や能力がどう見てもラグビー選手や相撲取りあるいは競輪選手などのパワー系ではないことが明らかになってくる。カエルの子はカエルなのだ。